ボトックス療法|福岡市南区高宮駅の耳鼻科|髙宮耳鼻咽喉科

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ボトックス療法

ボトックス療法|福岡市南区高宮駅の耳鼻科|髙宮耳鼻咽喉科

末梢性顔面神経麻痺(ハント症候群やベル麻痺)は突然片方の顔が動かなくなるという病気で、ウイルスの回帰感染が原因と言われており早期の治療が必要になります。
治療したにも関わらず発症6カ月以降に麻痺側の「顔のこわばり」「まぶたのけいれん」「まばたきと一緒に口が動く・しゃべっている時に目がウインクしてしまう」などの顔の異常な動き(病的共同運動)が後遺症として生じることがあります。
発症から1年以上経過したにも関わらず後遺症が残った「陳旧性顔面神経麻痺」に対して行う治療の一つがボトックス治療です。

ボトックスは、ボツリヌス菌の作り出すA型ボツリヌス毒素(天然のタンパク質)を有効成分とする薬剤です。ボツリヌス菌そのものを注射するわけではありませんので感染のリスクはありません。
ボトックスを過緊張している筋肉に直接少量注射するとその筋肉の緊張が取れて弛緩します。痙攣や拘縮の原因となる表情筋に注射することで、筋肉の過緊張を抑え、表情筋の過度の緊張を緩和して表情が自然に見えるようにします。

治療の方法、流れ

1

痙攣や拘縮の原因となっている筋肉の走行を確認します。

2

消毒をして、過緊張の原因となっている筋肉に注射を行います。

注射部位数により異なりますが治療時間は概ね10~20分程度です。施術中は注射の痛みが生じます。痛みが心配な方はクーリングや麻酔クリーム塗布した後に注射をすることも可能です。
注射はごく細い針で行いますが、出血や皮下出血が生じることがあります。

3

当日は注射部位をこすったりマッサージをすることは避けてください。

シャワーは当日から可能、入浴は翌日より可能です。

4

ボトックス注射の効果は投与後3~4日目から現われ、2週間ほどでピークに達します。初回治療時は少ない量のボトックスを注射して効果を判定します。副作用や有害事象がないことを1カ月後に確認して、その後は通常量の注射を定期的に継続していきます。

効果の持続期間、
施術間隔

ボトックスの効き目は通常3~4カ月持続し、その後時間の経過と共に効果が消失し、投与前の状態に戻ります。
つまり1回の注射で完全に治すことはできません。
このためこの治療は3ヶ月を目安に繰り返して注射を行なっていきます。

リスク・副作用

  • 施術時には、注射の痛みが生じることがあります。(痛みの程度には、個人差があります)
  • 治療後、赤みや腫れ、出血、内出血が一時的に出ることがあります。
  • 注射部位に違和感を生じることがあります。
  • この薬剤はタンパク質が主成分であるため、治療を続けていくうちに、ごくまれに体内に抗体が作られ、効果が減弱する可能性があります。

この治療を行うことが
できない方

  • 治療部位に湿疹やにきび、感染症などの皮膚疾患がある場合は、治療を行えません。
  • 全身性の神経疾患(重症筋無力症、ランバート・イートン症候群、筋委縮性側索硬化症など)がある方は使用できません。
  • 妊婦または妊娠している可能性のある方、および授乳中の方は使用できません。
  • この薬剤にアレルギーがある方、重度のアレルギー体質の方は使用できません。

保険適用

顔面神経麻痺後遺症に対するボトックス療法は保険適用となるため、1割〜3割の医療費負担で治療を受けることができます。
費用は保険適応で注射1回につき、3割負担で17,000円程度です。

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